テストも無事二つの意味で終了し、意気揚々と帰国の支度をしてカルフールで買い物する予定が、ある教科が「宿題あるで!」といらないお知らせをしてきたおかげで、ついさっきまで、RStudioと格闘してました。結局カルフールに行けず、残ったいいちこで一人さみしく乾杯しているとこです。
さて今日も寒い寒い台北ですが、たまには真面目な話もしたいと思います。
先ほど宿題が終わったあと、濃いめのお湯割りをすすりながらふと「台湾留学」というワードでネットサーフィンをしていたら、こんなワードが目に留まりました。
「台湾留学は学費が安い!」
つい、ほんとかよ…と心の中で呟いてしまったので、自分を例に真面目に考えていきたいと思います。ちなみに、詳しい内訳等を書くつもりはありません、理由は既に偉大なる先輩方がブログで残してらっしゃいますので、詳しいことはそちらをご覧ください。あいにく面識がないので、リンクは控えさせていただきますが、Googleで調べればすぐわかりますので、ぜひご覧ください。非常に参考になります。
学費が安い!は過去の話になりつつある。(かもしれない)
学費が安い!みたいなことを書いてあるHPは、割と多く見かけました。台湾留学界隈では有名な?某予備校さんとか、個人のブログでもそう書いてらっしゃる方もいらっしゃいました、決して間違いではなかったりします。執筆当時の状況や、もしくは額面だけで言えば。
じゃあ実際ぼくの今の学費で計算するとどうなるか。
答えは必ずしも安い!とは言えない。
こういったところでしょうか。(なんかありがちなサイトみたいになってしまった)
前提条件
- レートは2018年1月現在、1台湾ドル=3.8円として計算
- 日本での準備費及び大学申請料等は含まない(これは各々で大分差がつくので)
- 国立4年制大学、語学学校生ではなく所謂本科留学
- 計算は大雑把
こんな感じです。
レートですが、ぼくが台湾に来てすぐのころは3.3円だったので、当時から比べるとずいぶんレートは「円安」に進んでいます。ここ1年ぐらいずっとこのぐらいの水準です。正確なレートは3.75円ぐらいですが、実際クレジットカードもしくは両替レートはこのぐらい、もしくはこれ以上ですので、とりあえずきりよく3.8円で計算させていただきます。
大学は詳しいことは言えませんが、某国立大学文系です。ただ学内で最も学費が高い部類の学科です。ちなみに私が知る限りでは、外国人学生は国立私立であまり学費に差はありません、むしろ私立のが安かったりすることもあります。理由は国立大学の場合外国人学生は、おおよそ台湾人及び華僑生の2倍の学費がかかるからです。
前置き長くなりましたが、ぼくの先学期の学費は
57,000台湾ドル(≒216,000円)でした。
1学期分の値段なので、これを2倍すれば一年分の学費になります。だいたい43万ぐらいですね。
これだけ見れば安いじゃん!ってなりますが、果たしてどうでしょうか。
ほかに支払うべきものとしては、大きく「国民健康保険料」「寮費」といったものになります。
「国民健康保険料」ですが、これについて詳しくはそのうち話すかもしれませんが、たしか建前上は強制加入です。ただし入るのに条件が面倒なので、無保険もしくは自分で留学保険に入ってる留学生も多々見かけます。これもうろ覚えで申し訳ないのですが、たしかここ1、2年で値上がりして、現在一学期で約4500元(約17000円)かかります、年間で約34000円ですね。
しかしこれがあると台湾人と同じように、病院で3割負担(だったはず)で病院に行けるので、しょっちゅう体調を崩すぼくとしてはとてもありがたいものです。
続いて寮費ですが、ぼくの場合は大学内の寮に住んでいるので寮費が別途取られます。
今学期は少しいい寮に入れたので、4人部屋で毎学期あたり約13000元(≒50000円)といったところです、月割りすれば1万円ちょっとになるので、ずいぶん安いですね。うちの大学の場合エアコンは別途プリペイド式ですが(おそらくほとんどの大学がそう)、多くても年間5000円で余裕でおつりがくるレベルです。しかも台湾にはめずらしく、うちの大学の寮はすべてのエアコンに暖房がついているので、冬も暖かく過ごすこせるわけです。うちの部屋はつけてないので寒いんですけどね!
まぁ諸々足すと、だいたい75000元~80000元(≒285,000~304,000円)/一学期+教科書代(学科とか年によってまちまち、たぶん一学期1万円超えることはないはず…?)ということになるので、ざっと年間60万円近くってことになりますね。
ちなみに台湾の大学は入学金はありません。一年目から四年目まで、だいたいこんなところですね。
日本の大学の学費をよく知らなかったので、これまた適当ですが調べてきました。
初年度納付金のめやす(国公立大、私立大昼間部の平均額)(単位:円)
ぼくは文系ですので文系だけで参考にすると、「やっぱり学費安いじゃん!」
まぁそうなりますよね、ところがどっこい。寮費を含めたら、日本の国立大の平均と言われてる値段とあまり変わらないんですよね。
たぶんこういうことを言うと、「台湾の物価って安いから生活費は安いんじゃないの?」
こういう声をたまに耳にすることがあります。しかし実際のところどうなんでしょうか。
一概には言えないけど。
ぼくよりずっと前から台湾に生活をされてる方々、台湾人や日本人いろんな方々にお話しを聞くと、ほとんどが年々物価が上がっている。こういう答えが返ってきます。
詳しいことを聞くと、台北等都市部はかなり高い。ただ台南は安くて飯がうまい。
こんな答えが返ってきます。飯のくだりはあれですが、台北等都市圏はどんどんいろんなものが値上がりしているそうです。実際1年半ちょっとしか住んでないぼくですら、そう感じるんですからほんとにじわじわ値上がりしてるんだと思います。
そして生活するのにあたって必要なのはやはり住む場所です。
台北周辺だけの話をすると、不動産の値段は以上な値段です。おそらく台湾全体がそうですが、平均所得に対して不動産市場が異常な値段なわけです。(だって台北は下手したら東京より高い)
んで家を借りようとなると、物価に対してはさほど安くないわけです。部屋のタイプも様々ありピンキリですが(雅房、套房というのがあります。こちらも台湾の先輩方がブログで解説してらしたので、どうぞそちらをご覧ください)、だいたい光熱費込々で20000万から30000万/月「から」ぐらいでしょうか。ここんところは、実際に外に住んだことがないので詳しいことはわかりかねますが、聞いた感じ調べた感じはそんなところです。
じゃあ日常生活で住と共に大切な食についてですが、台北でだいたい一食50元(約180円)~ってとこですかね。やっすい!ってぼくも観光客として来てるころは思いました。しかし年々あがっています。この一食50元ってのは、学食で1番安いものを頼んだときの値段であって、実際多くの大学生たちは一食100元近くかけてると思われます。
ぼくはむかし一日100元生活を半年ほどやってましたが、結局毎日2食カップラーメンとクッキーしか食べれない。という生活になるので、結局普通に食べるようにしてからだいたい150元ぐらいになりました。多くの留学生は250元~300元ぐらい/dayってが一つの目安のようです。だいたい一日1000円ちょっと超えるぐらい?ですかね。
ところがこの食費を見て安いと思っても、例えば週末ちょっとおいしいものを食べよう!とか言って、街中に出るとします。日本でも有名な一風堂、ぼくの大好きな「白丸元味」、一杯220元みたいです。日本と同じぐらいの値段じゃん…。
そうなんですよ、台湾には他にも吉野家やすき家などの牛丼チェーンとか、もう数えきれないぐらい日系ブランドの飲食店が進出してますが、どこもとんでもなく高いです。うろ覚えですが、昔行った大学の目の前にあった吉野家は160元ぐらいした記憶があります。450円…うーん、って感じです。
他にもいろいろお金を使うことはありますが、例えばぼくはお酒がとても好きなので外で飲みたいとなると、まぁ一晩で1500元近く消えることも覚悟しないとでしょうね。好き放題飲んだら3000元ぐらい余裕でなくなります。つまり大学生が一晩で1万円です。バイトしてるならまだしも、仕送りだけで生活している身分、そんなことはとてもできません。
以上ざっとまとめてみましたが、一年生の時は削ってはいけない食費とかを削りまくって年間80万円ちょいで抑えましたが、実際のところ現実的ではありません。
例えばバイトをすればいいじゃん。って話もありますが、ぼくにはとてもじゃないけどそんな余裕はありません。いや実際今学期はちょこちょこお金をいただいて、台湾人に日本語を教えたりしましたが、頭が悪い故そこまでバイトばかりできる余裕がないので、実質ほとんど仕送りって感じですね。お金がないってわけじゃなくて、ただこのぐらいお金がかかるよって話なんですがね!
ちなみにコンビニとかマクドナルドとか、所謂一般的なアルバイトは台北でも時給140元ぐらい(≒530円)らしいです。ただこの安さと、あと外国人が働いてるところを全くと言っていいほどみたことがないので、日本人留学生で一番多いアルバイトは、たぶん日本語を教える系なんだと思います。
やっぱりまとめるのが下手だけど。
最近たまに聞くのは台湾に来たい理由として結構上位に、大学の学費が安いから!っていう声を耳にするのですが、果たしてそれはどうなんでしょうかということでこんな話をしてみました。
結局日本よりちょっと安いかな?程度じゃないですかね、ここでは話してませんが、飛行機代とかそういう移動費とかって結構大きな値段かかりますからね。
んでそういうのを大きな理由にして来たものの、実際は台湾に来たいわけじゃないとか。なんかそういう感じの話を耳にしたようなしなかったようなことがあったので、個人的にはそれはどうなのかなぁ。と思った次第です。
あとは確かに額面だけで見れば安いですし、色々なところで言われてる学費が安い、物価が安いっての間違いではなかったのですが、徐々にそういう状況ではなくなってきている。ということをまとめとして置いておきます。
いつも通り雑談
やっと日本に帰れるという喜びというか、ほっとした気持ちとともに、ひと段落してまた来学期がやってくるんだという恐怖感というか不安を感じているのもまた事実です。
数日前、ふとテストが終わって帰ろうとしているときに、台北にしてはめずらしくきれない空が広がっていました。
ぼくが台北にいまにちなじめない理由は、ぱっとしない天気と湿度の高さってのが一つあるのですが、こういう天気だと心が少しほっとするような気がします。
勝手なモットー
このブログ、たぶん台湾に留学している人たちが見たら石が飛んできそうな内容ですが、ぼくは留学生活で感じたことをバイアスをかけず正直に話すことをモットーにしたいと思います。ある有名な台湾留学されてる先輩がご自身のブログで、首を1000回ぐらい振りたいぐらい共感できることをおっしゃっていたのですが、留学ブログの類ってみんな「旅行に行きました!」とか、「美味しいもの食べてきました!」とか、なんか非現実的なことばっかりというか、そういうのばっかな気がしてるんですよね。
楽しい、楽しい、楽しい。留学はいいぞ。
みたいな、もちろん本当にそういう留学生だっています。妬んでるわけじゃなくて、ただただ尊敬です、ぼくだってなれるならそういう留学生になってみたいものです。
しかし実際問題、ぼくはそうはなれませんでした。しょっちゅうしんどい、つらい、帰りたい。と言ってます。ただ本当に帰りたいっていうよりかは、それで自分を鼓舞して努力しようっていう気持ちと、あとはただ単にそれでストレスを消化しているという部分が大きいのです。じゃあ帰れって言われて帰るかって言われても帰るわけでは決してありません、やりきるところまではやりたいわけです。
でも一方でこういう言葉が出てくるというのは、つまり心の中ではそういうことを感じている。それもまた事実なわけです。じゃあなぜそういう気持ちになるのか、それでも得られるものはあるのか、人それぞれだとは思いますけど、自分は自分なりに正直に台湾生活を伝えていきたいと思います。このブログを読んでらっしゃる方が多くないことは承知しておりますが、これからも自己満足でゆっくりやりますので、どうぞよろしくお願いします。
相変わらず文章ガタガタでダメだな…、中国語も下手なのに日本語も下手とか!お酒飲んでるからそのせいにしておきます!
祝大家寒假快樂~~!!
Hsiao-Jen.