台湾初心者の戯言

台湾の大学を卒業した日本人が、日本社会の荒波に揉まれていくさま

三峽老街に行ってきた。

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台湾生活と留学生活をメインテーマにしてるくせに、全然台湾の話をしてないので、たまには行動記録がてら台湾の観光地の話でもしていこうと思います。

常に寮に住んでて基本大学内で生活してるとはいえ、流石に週末はどっかしら出かけてることが多いので、そこらへんの記録をぼちぼちしていこうって流れです。

というわけで先日台北の郊外、三峽という場所にある三峽老街に行ってきたので、その話でもしたいと思います。

早速出落ちなんですが、ここからの帰り道でこういう行動記録をつけようと思い出した故、全然お店に入ったりとかちゃんと写真を撮ったりしてませんでした…。軽く雰囲気だけ伝えられればいいかな…程度で。

オールド・ストリート

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そもそも老街とはなんぞや?って話ですが、英語で書くとOld street、そう文字そのままの意味です。たぶん昔の街並み(調べたら清朝末期から日本統治時代ぐらいまで)を再現、あるいは残した感じの場所と思えばいいでしょう。具体的には写真のようなレンガ造りの街にお店がある。って感じの、一種の観光地です。

ここ三峽以外にも、割と色んなところに老街ってのはあって、北部だと鶯歌老街、深坑老街、九份老街、十分老街、大溪老街などなど。

各老街に一応名産とかテーマみたいなのがあって、鶯歌老街は陶器の街、深坑老街は豆腐(臭豆腐)の街、九份千と千尋の舞台説があるし、十分は天燈(ランタン)や、街のすぐ近くを走るローカル線が有名だったりします。

んで三峽老街は何かあるのか…?っていうと、行ったときはあんまりわかりませんでした。後で調べてみたら、みんなお土産で金牛角麵包(クロワッサンみたいなやつ)を買うみたいです。言われてみればそんな店あったかもしれない…。

あとは、ここ三峽老街は客家人の街みたいです。特別客家っぽい何かを見かけなかったんで、こちらも後で調べるまで気づきませんでした。

結構気に入った三峽老街

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あんまりパッとしない感の否めない、というか書き方のせいでそんな感じになってしまっている三峽老街ですが、個人的には結構気に入りました。元々あんまり台湾の観光地に行ったことがないので比較対象はあまり多くないんですが、ここは比較的観光地の中でもおとなしめの観光地って感じで、日曜日だったけどめっちゃ混んでるみたいなこともなく、パッと見た感じお店もそこまで観光地価格って感じはなく良心的、多少日本語を見かけたのでそれなりに来るのかもしれないけど、基本的には台湾ローカルって雰囲気の街だったので気に入りました。

何を言いたいかっていうと、ぼくあんまり台湾で観光地観光地した場所に行くの好きじゃないんですよね。例えば九份とかね。

あそこは行くの大変だし、その割に期待を裏切られた感がするのと、とにかく観光地価格+観光客の多さでいーってなる、挙句日本人の旅行者がいっぱいいて、中には泥酔してうるさい人達もいて、全然台湾に来たって感じがない。そんな感じであまりあの街は好きになれませんでした。

ぼくがひねくれ者なだけかもしれないけど、せっかく海外きたのに日本語しか聞こえてこないってちょっと悲しいってか、残念な気持ちになるので、そういった意味ではここ三峽老街とか、あと豆腐で有名な深坑老街とか日本人の観光客あんまりこないっぽいからオススメです。どちらも観光マップとかにはのってるみたいだけど、アクセスが悪いからか割と落ち着いた雰囲気です。

三峽老街のいいところ

三峽老街のいいところを真面目にまとめてみたいと思います。

1.観光地の割には落ち着いている

これは先述の通り。人の流れ・価格とかの意味で。

2.割と規模が大きいから、すぐにまわり終わることはない。

深坑老街とか結構小さい老街なんですが、ここは割と大きいのでそれなりにまわれるかな…?

3.近くに鶯歌老街もある。

近くに陶器の街、鶯歌があるので地理的にも楽に同時に観光できる。飽きない。

悪いところ

1.アクセスが悪い。

三峽、後ほど詳しく説明しますが台北市内からのアクセスがちょっと面倒です。

交通手段が基本的に(電車+)バスかタクシーしかなく、中心街から全区間バスは観光客にとってはちょっとハードルが高い。

2.これと言った特徴がない。

他の老街のような、目玉になるようなものがないといわれればないんですよね。

まぁこれに関しては、近くに陶器の鶯歌老街があるのでそこで補完できるかな…?って感じですね。

アクセス方法

観光サイトではないのでちゃんとは説明しませんが、ここはとにかくアクセスが悪い。

台北中心街からそれなりの距離があるとはいえ、段々ベッドタウン的役割を果たし始めている三峽という街ですが、未だ鉄道路線が来ていません(2023年 MRT三鶯線ってのが開通予定らしいですが…)。

というわけで、交通手段はバスかタクシーしかありません。

台北市中心街から普通の路線バス一本でも着くことには着くんですが、九份行きのバスのような観光客向けのバスじゃないので、ちょっとハードルが高いかもしれない。

ちなみに台北中心街及び周辺からの路線バスは、台北市政府(台北101の近く)、板橋車站、捷運松山新店線 大坪林/七張站、捷運中和新蘆線 景安站あたりから三峽方面行きバスが出ています。(所用およそ40-1時間ちょい)まずこれらの駅に行くのですら結構めんどうくさいので、あまり現実的じゃないですね。

というわけで一番正攻法を行くなら、台鐵(国鉄)で隣街鶯歌車站を目指し、そこからバスorタクシーに乗るってのが一番楽で確実な方法でしょう。タクシーはいくらぐらいするかわかりませんが、隣街でせいぜい5-6kmぐらいの距離だったはずなので、大した値段はしないと思います。元々日本に比べてタクシー安いですしね台湾は。

ここではちゃんと説明しませんので、参考までに某有名な台湾観光サイトのリンクを貼っておきますね。

www.taipeinavi.com

さっきからずっと言ってるけど、鶯歌にも老街があって陶器が有名な街なので、ここ二つをまわりながら半日~1日を過ごすってのは結構楽しいかもしれないです。

特に台湾に結構来てて、中心街とか有名どころは周りきっておもしろくないって人とか、あんまり(日本人)観光客がたくさんいるところは嫌って人にはいい場所かもしれません。

 

 
三峽という街

最後に三峽という街についてちょっとだけ。

新北市三峽區、一応台北中心街の郊外的なポジションのここ三峽ですが、どちらかというと空港で有名な桃園のほうが近いんじゃないか。っていうような場所にあります。

未だ鉄道が通っておらず、老街を除けば郊外のおとなしい街。って感じのここ三峽ですが、今だんだん変わりつつある新しい街としての側面も持ち合わせています。

ここ三峽には、國立臺北大學(三峽校區)という結構上位の国立大学があるのですが、ここを中心に「北大特區」と呼ばれる都市計画が存在します。専門外なので詳しくは話しませんがとにかくでかいマンションだらけ、街も周辺とは全然違う雰囲気で、まるで新宿の都庁周辺の新宿副都心エリアのような不気味さを醸し出してます。

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12月頃の写真、雨で全然きれいに写真撮れなかったのはご愛嬌。ここ周辺の一角だけずっとこんな雰囲気で、高級スーパーからコンビニからレストランまで一通りあって、東京で言ったら足立のURハートアイランド新田みたいな感じだろうか、でもとにかく一個一個のマンションがすごく高級。(一緒にいた知人は、シンガポールみたいって言ってました。)

台湾、特に北部では今色んなところで再開発をしていて、ここ三峽の北大特區もその一つ。そもそもこの國立臺北大學という大学も、今年70周年とは言っているものの、元々は現在台中にある國立中興大學の台北キャンパス的な位置づけだったものが、20年近く前に分離独立の形で設立されたため、ここ三峽キャンパス自体がとってもきれいで、まるで台湾の大学とは思えないぐらいのきれいさなんです。同じ国立でもうちの大学とは雲泥の差、同じように人文系の国立大学なのに…。

先ほども言ったとおり2023年にはMRT三鶯線が(たぶん)開通し、隣街鶯歌、土城というすでに中心街への鉄道が開通しているエリアへ接続されるようになり、おそらく当分は発展し続けるエリアになるでしょう。

ぼくがなんでわざわざこの話をしたかというと、自分を含め台北中心街にしかいないと、割と昔ながらの、古めかしい感じの住宅街しか見かけないんですよね。ふるーい雑居ビルみたいな見た目の家がずっと続く感じっていうんでしょうか。101とかがある信義區のあたりは、再開発中エリアなのでまた別ですが。

ところがちょっと郊外に出てみると、ぽつぽつとこういう場所があるんです。不気味なぐらい突然現れますけどね。こういうのをみると、台湾ってやっぱりまだまだ勢いがある国なんだなぁって感じるんです。日本にこういった感じの場所あんまりないですからね、少なくとも東京は。

感覚的には、埋め立て地・湾岸エリアが流行ってた頃の感じっていうんですかね。ただそれをリアルタイムで追ってた時代ではないので、こういった光景は非常に新鮮に感じます。

台湾の不動産事情は結構めちゃくちゃな問題になってて、長期的な市場価格の異常高騰で買える層と買えない層の差が激しいなんていう状況を生み出しているんですが、そういったある意味では動きの激しい時期を、こうやって肌で感じてみれるってのは、ああ留学しててよかったな、と感じる瞬間ですね。不動産問題専門外ですけど()

なんかいつもどおり締まらなくなってきたので、三峽老街の駄菓子屋で買った可愛いマグネットの写真でも貼って締めたいと思います、とは言ってもコースター代わりに使ってますが…。なんかよくわからないけど、老街って結構どこも日本の昔ながら風駄菓子屋みたいなの結構あって、そういうところでこういうの買えるんで、それも一つの楽しみ方としていいかもしれませんね。

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どうでもいいですが、しばらくずっと吸ってた突然たばこをやめました。理由はただ吸いたくなくなったってだけなんですが。せっかく拒菸ってやつ買ったのに…。

誰かタバコ安くで買ってくれる人いないかな…この間免税店で1カートン買ってしまって処理に困っている…。

 

Hsiao-Jen.