台湾初心者の戯言

台湾の大学を卒業した日本人が、日本社会の荒波に揉まれていくさま

ぼくが輝きを失う瞬間

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師走、自分が好きな寒さがやってきてる。
日々凍えながらも気持ちよさを感じる。

近況だがおかげさまで日々忙しく過ごさせてもらってる。
まだ社会人になったわけではないが、すでに台湾の頃の記憶がより薄らとしたものになり、意識はしてないが記憶から消えていこうとしている。
当時の自分がそこまで意識していたのかは知らないが、一応記録に残せる物は持って帰ってきた。

大学のパーカー、学生証、ビザ、大学時代の成績とかそこらへん。

特に成績とかは自分が努力して得たものだから、ただの評価でも多少そこから記憶を呼び起こすことができる。

あの頃は必死だったなと思い出した。日々の細かいことはもう思い出すことができない。
ずっと小さい頃の記憶は思い出すことができても、大学時代の日々は抽象的にしか思い出すことができない。
でも勉強嫌いだったぼくが多分人生で一番努力していたし、今思えば輝いていたし充実もしていた。
帰国後も教授の研究の手伝いで、日本の論文の翻訳を手伝わせて頂いた。
わざわざ教授の新書まで送ってもらった。

そう思えばやっぱり大学時代はそれなりに努力をしていたし、きっと周りからも評価されていたのかもしれない。

しかし日本に帰りいつもの平穏が戻ってきて安心する自分がいる一方、幾許か物足りなさを感じる時がある。
それがつまり、ぼくが輝きを失い始めていることを暗示しているのかもしれない。
 



Hsiao-Jen.