台湾初心者の戯言

台湾の大学を卒業した日本人が、日本社会の荒波に揉まれていくさま

台湾生活3年目の終わり

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テストもひと段落して、来週日本に帰れるというところまできた。

ひと段落とは言ったものの、今期一番の山である「行政法」というラスボスが残っているので全く気は抜けない。

何故か弊学は他校より1週間休みが遅いので(その代わり夏休み明けは他と同じ)周りの子達はみんな休みが始まっているが、インスタとかFBでそれを横目にテストのストレスやタスクと戦うしかない。

 

最近このブログで書いていることが、あまりに抽象的すぎたのでたまには具体的に、台湾生活3年目の軽い振り返りでもしてみようと思う。

ただウイスキーを飲みながら書いているので、集中力と眠気が来たところで終了するけど。

 

台湾に3年いたとはいえ、年間3割は日本にいるので未だに台湾で暮らしているという実感はあまりない。

というと少し語弊があるかもしれない、海外で生活している感覚があまりないの方が正しい表現かもしれない。

とにかく3年という期間に関して、実際のところ長い短いという絶対的な感覚が自分の中にないのは事実である。

ただこの期間の間、楽しいことと辛いことを単純な数だけで比較するなら後者のほうがよっぽど多かっただろう。

ここでもたくさん書いてきたけども、こっちにくる前にプライドというプライドは全部捨てた・あるいは破り去られたはずだったんだけど、いざ来てみたらプライドというプライドは一つ残さず消される日々の連続である。

 

こういう形容が正しいかどうかは別として、ぼくは台湾にくる前に「4年間クサイ飯を喰らいに行く」という気持ちで台湾に来た。

以前から言っていることだが、ぼくはもともと海外に行くという行為が苦手だし好きではなかった人間だから、台湾で長期間生活して且つ大学に在籍するということは、いくら自分が全て選択した道とはいえど、そのぐらいの気持ちであった。

それが自分の人生のためになると思っていたから。

 

台湾での生活が人生にとってメリットになるか否かは、正直死ぬ直前にならなきゃわからないかなと思う。

今後のキャリアがどう転ぶかに関わらず、台湾生活をしていたこの期間は言葉ひとつで簡単に表現できる程単純ではないと思う。

 

台湾の大学に来る前、実際のところ自分が学士を得るということは想定していなかった。

もちろん目標ではあったけども、現実的な目標を立てられなかった。

ただ今それが現実になりそうなところまで来ている以上、今までぼんやりと考えていた人生設計をここでもう一度具体的なものにしなければいけない時期が来ている。

 

先日ある授業で、外資のある大手不動産コンサルタント会社に見学に行ったんだけども、見学前に教授に捕まった時将来の進路について聞かれ、ぶっちゃけ決まっていないと伝えたところ、じゃあなんで台湾来てこの勉強しているの?中国語学びに来ただけ?と言われた。

もうこの程度でプライドにそこまで深い傷を負わなくなってしまった程度に、多分いい意味で色々揉まれ続けたんだなと思ったと同時に、確かに今自分が大学で専攻していることはかなり専門的なことだし、将来のキャリアを決める上でこの経験や事実をあまり軽視しすぎるのはもったいないのかなとは思った。

 

そろそろ日本に帰るけども、そういうことを真剣に考えなきゃいけない。

今回の休みはなるべく無駄のない時間の使い方をしなければならないと感じた。

 

話は台湾生活に戻るけど、毎学期つらいつらいとこのブログで言い続けているけども、3年目の後期、つまり今学期が大学生活の中で最もつらい期間なんではないかと思う。

今期の必修はかなり重いことをわかっていたので、あえてほとんど授業を取らずに随分楽な時間割にしたつもりだったんだけど、メンタル的には下限値ギリギリまで来ている。

メンタル面は落ちるところまで一回落としているので、ある程度自分で管理できるようにはなったけど、正直今回はかなりギリギリだったと思う。

ストレスで不眠気味になっているし、食事も急に食べたくなったり急に細くなったりの繰り返し。

 

思ったことは、仮にどんなに自分に能力があろうとメンタルが管理できなければそれは全て無駄になりかねないということ。

そもそも今の自分にそこまでの能力がない現状、これ以上潰してどうするんだと思った。

だけど一旦日本に帰りたい、とりあえず台湾にいる間は正直自力で上向かせるのは無理に等しいと思う。

 

ここまで書いたところで、幸いシーバスミズナラのメープルのような甘さに酔ったのか、いい感じに眠気が来てくれたので一旦寝ようと思う。

続きは気が向いたりしたらまた書くかもしれない。

 

とにかく今はテストを越えて、課題を片付けて清々しい気持ちで日本に帰ること。

それだけを考えて頑張る。

 

日本に帰ったら、自分の将来について真剣に考える。

あとはいかにして、人に自分の誠意を伝えるか。個人的にここ最近の大きなテーマ。

Whispering

Whispering

 

 

Hsiao-Jen.