台湾初心者の戯言

台湾の大学に生息中の日本人が、華やかに見られがちな留学生活とは遠くかけ離れた、凋落した留学生活を書き残すための備忘録。

火事

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この写真はうちの大学の、あるビルの壁。

香港問題は日に日に泥沼化していて、これ以上多くの犠牲が出ないといいなと思う。

香港も中国もそれぞれの立場があるし、自分に思うことはあってもそれを主張すると、その主張に対して責任を負わなきゃいけなくなるから、ここでは何も言わないことにする。

もはや個人が意見を主張して、責任を負えるほど簡単な問題ではなくなっている。

けど、ぼくはうちの大学のこういうところが嫌いじゃない。

驕傲という言葉で形容したいと思う。

 

実際に起きた話なんだけど、数日前台湾で住んでるマンションでぼや騒ぎがあった。

たまたま休みで、家で勉強してたらけたたましい音の非常ベルが鳴り響いた。

ただ台湾の火災報知器はしょっちゅう誤作動するし、台湾人もそう思ってる節がある。

例にもれず自分も、どうせ誤作動だろうと思って勉強を続けてたんだけど、青空のはずの窓の外がちょっと霞んで見えた。

窓を開けたら焦げ臭くて、もしかして近隣でほんとに火災があったのかなと思って外をのぞいたら、外の人たちはみなうちのマンションの方を見ている。

 

本当に火災が起きていることに気づき、とっさに着替えてケータイとハンカチだけ持って慌ててエレベーターホールに出た。

共用部分はなんてことなくて、ただ非常ベルが鳴り響いてるだけだったんだけど、階段で階上から人が降りてきて、あんたも早く避難しなさい!って言われて一緒に下まで降りた。

 

火元は2階だったらしい、階段で2階を通った時は何も起きてなくて気づかなかったけど、1階の非常ベルは2階の異常を知らせてたし、外に出たら大勢の人が外に出ていた。

2階から煙が上がってて、これは本当に火事だ…。と思った。

人生で火災を経験したことが今までなかったので、さすがに結構焦った。

周りもパニックになってる人がいて、自分もパスポートと財布を部屋に置いてきたし、もし火が大きくなったらどうしようと思った。

 

消防車が7台ほどきたが、幸いボヤ程度で済んだのか消防車は1台を残しすぐに帰っていった。

20分ほどだったと思うが、みな部屋に戻っていったので自分も部屋に戻った。

 

結果的に特に被害はなくてよかったんだけど、階下に避難した時パニックを起こしたおばさんに、「あんた何階の住人よ!?」とすごい形相で言われた。

自分の住んでるのは2階ではなくて6階なんだけど、そう答えたのに向こうは聞き間違えたらしく「どうしてくれるのよ!xね!」ぐらいのことを言われた。

隣にいた娘らしき人が、6階って言ってるじゃない!って言ってくれて、「ああ……ごめんごめん。」と軽く言われた。

 

その時は火事の真っ最中で自分も慌てたので、大丈夫大丈夫と軽く返信を返した。

けどそれからしばらく経って、怒りというかショックというか、そういう気持ちが滲み出てきた。

今までの台湾生活で嫌な思いをしたことはそれなりに少なくないけども、今回の件はもしかすると一番嫌な思いをしたかもしれない。

 

いくらパニックになってるとは言え、面識のない人間に、しかも海外ですごい剣幕であそこまでのことをいわれると、心穏やかではいられなかった。

周りに多くの人がいるのにすごい大声で怒鳴られたから、その後のやり取りまで聞いてない人にしたら、多分ぼくが悪者だって思われてるんだろうし、実際エレベーターで部屋に戻る時も、すごい顔でぼくを見てくる人がいた。

 

でもとにかく何も被害はなかったし、台湾で死ぬこともなかったからそれだけで良かったんだ。そうやって自分に言い聞かせている。

やっぱり早く日本に帰りたい、死ぬにしても台湾では死にたくないと思った。

HAPPY SAD

HAPPY SAD

 

 

Hsiao-Jen.