台湾初心者の戯言

台湾の大学に生息中の日本人が、華やかに見られがちな留学生活とは遠くかけ離れた、凋落した留学生活を書き残すための備忘録。

行く先はいずこへ

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正直世の中がここまで影響を受けるとは、1ヶ月半前は想像がつかなかった。

日経平均が20,000円を切ったばかりの頃は、リーマンショックよりちょっと大きい経済事象だな程度にしか考えてなかった。

リーマンショック以上って、冷静に考えればかなり洒落にならない規模だし、実際自分もそれでここ数ヶ月かなりの資産損失を出しているが…。

 

しかし今となってみれば、リーマンショックよりちょっと大きいぐらいの経済事象であってほしかった。

まさか世の中がここまで混乱に陥るとは、想像もしていなかった。
イギリスで感染者が増え始め、イギリス王室に蔓延し始めたあたりから、世界的にいよいよまずいという感じが広まったような気がしている。
あくまでぼくの感覚なので、実際のところはよくわからないが。

 

ぼく自身、正直コロナウイルスがどうこうってのは全くない。

確かに台湾でも買い溜めや混乱があり、生活は多少不便ではある。
しかし日本にいても台湾にいても、今この状況はあまり変わらないと思っている。

当初は4月末に一時帰国しようとチケットを買っていたのだが、結局この状況なのでキャンセルせざるを得なくなった。
上の写真は2月にこっちに戻ってきた時の、ビジネスクラス機内食
ビジネスは普段ほとんど乗らないが、以前乗った時は洋食だったので2月は和食にしたら、こっちのが全然おいしかったので、また4月も和食を食べようとビジネスクラスにしたのだが、残念ながらキャンセルしてしまった。


学生をやりつつも、東京とリモートワークをこっちでしているが、東京の状況を見てそれなりに混乱しているというのはひしひしと伝わって来る。

在台日本人はみな口を揃え、「日本政府は何をやってるんだ、それに比べて台湾はよっぽど立派だ」と言う。

確かに日本の対応が後手後手に回ってるのは、どう頑張っても否定できない絶対的事実である。

でも限られた選択肢しか取れない中で見れば、日本はそれなりに善戦しているとは思う。

 

みな台湾と比較をするが、まず議院内閣制と半大統領制では単純な比較はできない。

また台湾は歴史的な成り立ちや、中国との関係から中央の権力が元々強い。

いろいろな時間軸を経て、中央から人民へのある程度の権力移行は進んでいるとは言え、やはり中央の力が強いと個人的には感じている。

特に自分が専攻している不動産行政の界隈では、かなり中央の力が強いのが条文からも見て取れる。

今のところ発令されてないが、台湾の場合は総統(大統領)権限で緊急命令というのを出すことができ、10日以内に立法院(国会)の追認があれば、既存の法律の法的根拠(法律保留原則)を超越して、憲法からのみの根拠で外部効力を発するという制度がある。

 

現行の日本国憲法には、台湾の緊急命令に相当する制度は認められておらず、行政府が緊急時にこのような中央集権的対応を取るためには、あくまで立法の順序を得る必要がある。

今言われている緊急事態宣言も、あくまで新型インフル特措法の法改正と解釈変更により、はじめて緊急事態宣言が出せる状況にあるわけで、それらの流れを超越して緊急事態宣言を出せるわけではない。(あくまで今回のケースでは)

 

経済対策に関しては確かに話が二転三転していて、いかにも日本らしいなとは思う。

実は中小企業向けの救済は結構ちゃんとやってるんだが、目に見える個人に対する救済がパッとしないのが、みながフラストレーションを溜める理由かもしれない。

ただいかにも日本らしいのは結局その通りで、我々がそれを批判するということは、結果として自己の批判にもなるわけで、自分たちの文化性のせいあったりもすると思う。

 

また中央が管理するということに、台湾と日本では大きな意識の違いがあると思う。
おそらくだが、平時に中央が必要時に管理できるような仕組みや制度を作ると、今度は行政府の職権濫用と言い出す人や政党が決して少なくないのは目に見えている。

 

台湾の行政が優れていて、日本の行政が劣っているという問題ではない。
たしかに台湾の行政は素晴らしい対応をしているのは、ぼくも100も承知だ。
しかし日本に関しては行政以上に国民性全体の構造が、こういう事態になった時にそのまま自分たちに返ってきてるだけだと思っている。
多くの日本人が望んだ結果とも言えるし、多分誰が政権を握ってても結果はそこまで変わらないと思う、この制度を変えられない限りは。

 

えらい政治的な話をしてしまったが、別に政治的討論をしたいわけではない。
何よりぼくは、この状況下で日本に帰れなくなってしまった。

この状況下でも、台湾の大学はあくまで授業をやることにこだわるらしい。
実は台湾も、そういうところは日本的だったりする。
先日も同じ授業を受けていたが、すごく咳き込んでる学生がいてみんな見ていた。
何よりみんなピリピリしているので、とにかくちょっとしたことがすぐに気になりストレスになる。


いっそのこと、全てオンラインにするなりすればいいのではと思っているが、やはり文化性はそう簡単に変えられないものがある。

 

とにもかくにもいち早くこの状況が終息して、早く色んな場所に旅行できる状況ができてほしいと強く願うばかりである。

 

《くるみ割り人形》作品71 / 第2幕: 第12曲c. お茶(中国の踊り)

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 Hsiao-Jen.