台湾初心者の戯言

台湾の大学を卒業した日本人が、日本社会の荒波に揉まれていくさま

法律ってどうやって勉強すればいいの?

履修登録のせいで長くしんどく辛かった一週間目がやっと終わり、やっと二週間目を迎えているところです。

いよいよ本格的に授業が始まり、また辛く億劫な時期がやってきます。とはいえ台湾生活も、悪い事だけじゃないのでそれを糧に頑張って行きたいと思います。悪い事だけになったら、それはつまり学校を去って帰国することになるでしょうが。

とにかく色々あった一週間目なんですが、大学に入ってからずっと悩んでいることが一つあり、それを一旦書いておきたいと思います。そう、法律の勉強方法ってどうすればいいのかという疑問です。

単位をこぼす

あんまり詳しい事を言うと学科が特定されてしまうので簡単に説明しますが、自分の学科は法学部の学科ではないのですが、法律関係の授業が結構多数を占めています、んでそれらはすべて単位修得しないと卒業できません、そうです必修ってやつです。

実際何が必要かというと、民法関連及び一部公法関連といったところでしょうか。大学3年生までずっとこれら一連の授業があります。

んでこれがどれくらい難しいかというと、1年生の時の民法関連の授業はおそらくほとんど全員一発パスでした。しかし2年生の授業は、台湾人の生徒でもギリギリで単位が出てるorギリギリで落とされるという難しさで、先学期は法律の授業の単位を落としてしまったので、来年取り直さないといけません…。教授が今年はそんなに落とさないよ、と予告していたので例年ほど落とされた人数は多くないらしいですが、それでも知り合いたちも結構単位落としてたので、厳しい分類に入る事に変わりはありません。

教授と話した時は、君は外国人だししょうがないよ。みたいなことを言われましたが、その言葉に甘えるわけにはいきません、というか取らないと卒業できないので意地でも点数を取るしかありません。

一年時の民法はどうしたん?という話

先ほども話しましたが1年時は民法関連の授業でした、というか民法でした。

民法に関して言うと、台湾の民法は日本同様ドイツ憲法をベースにしており、商法の部分及び不動産登記の部分以外は基本的に日本の民法と非常に似ているため、日本の民法の参考書の助けを借りて勉強していました。当時は今以上に中国語レベルが低かったんで非常に苦労しましたが…。さらに運が良く、担当教授が神戸大法学部で修士号を取得されていた先生で、ほんとにわからない時は中国語と日本語を混ぜながら説明してくれたため、そういう部分でなんとかなったりしてました。

ただ一つ当時から感じたことは、今法律の勉強が辛いと感じているのは、果たして言語の壁のせいなのか、それとも自分にとって法学の勉強が苦手分野なのか…?という疑問が生まれました。その答えを知るのはもう少し後になってからなんですが。

越えられないのは言語の壁か、それとも法学の壁か。

法律関係の授業のテストって当然記述形式でやるわけなんですが、まぁペンが進まない。まず問題文に仮定の事案があって権利関係やらを説明して…○○の主張は…みたいなことを書かないといけないんですが、まず問題文を整理するだけで時間がかかる。

これに関して言えば、おそらく言語の壁でしょう。おそらく入学当初に比べて、今現在は若干の進歩があると思います。

じゃあ問題はそのあと、問題は理解した。さぁ書こう…書こう…あれどうやって書けばいいの…?詰んだ…。

そうです、じゃあ何書けばいいの?ってなるんです。お前勉強してるのか?って怒られそうなんですが、これでもどの教科よりも時間かけて勉強しています。たぶんやり方が悪いだと思います…。

そもそもまず言語の問題、いくら中国語がある程度できるようになったとはいえど、母国語でない以上文章の組み立て方に迷います。でもそれに関して言えば、ある程度頭の中で考え組み立てればあとは書くだけ、書くだけなら今のぼくにも一応できます。

ってことはつまり、考えを組み立てられてない。そう、言語の問題以前の話でした…。

以前教授に相談に行ったとき言われたことは、思考ロジックは悪くないよ。ただ理解が浅いのと文章の組み立て方、持って行き方がダメだね。という趣旨の指摘を受けました。

ここで一番の問題、それは言うまでもなく「理解が浅い」って事に尽きます。

法律の勉強の仕方が本当にわからない。

1年生の頃に日本語で民法やってる時から感じたことなんですが、法学ってどうやって勉強すればいいのかさっぱりわかりません。ただ条文覚えるだけの学問じゃないし、かといってどうやって自分のものにして応用していくのか。とかそういうのがさっぱりわかりません、日本語でやっててもイマイチなのに、それを母国語でもない中国語でいきなりやろうとしても無理に決まっているのはわかってます。

しかも今やっている法律の授業は、完全に台湾ローカルのもの。日本で該当する法律はあっても中身は全く違うのであまり参考になりません。そう、いい加減に自分だけの力で解決できないことは助けを求めていくしかないわけで、今とても知りたいのがつまり「法律の勉強方法」。どういう方法で自分のものにしていくのか、その過程を非常に知りたいと思った次第です。

ぶっちゃけると

そもそもの話ですが、もともと卒業後日本に帰って仕事をしようとしているぼくにとってみたら、台湾ローカルの法律ってあまり学問的に役に立つものではありません。台湾人の学生からしてみても、公務員とかにならない限りはおそらく学問的にあまり役に立たないと思われる部分です、いかんせんかなり専門的分野の法律で、法学部ですら開講していない部分の授業なので。

しかしだからと言って手を抜くわけにはいきません、だって卒業できないし。ただ学問的にあまり役に立たないので、だったら他の興味ある分野の勉強にもっと労力割きたいってのは事実なわけです、そのために今の大学にいるので。こういう経験も大切だから、って自分に言い聞かせてなんとか越えるしかない壁ですが、こればかりは本当に自分で解決できない問題なんで、もし法律勉強したことある方々がこの記事を見てくださったら、ぜひ意見を頂きたい所存です。

関係ない愚痴。

冒頭で話ましたが、履修登録をやらかし随分しんどい最初の一週間を過ごす羽目になりました。

履修登録(選課と呼ばれる)は、長期休暇中にインターネット上で行えるんですが、基本的に必修以外は抽選(学校と学科によっては必修ですら抽選になるらしいですが)、つまり運が悪いと全然単位が取れません。今学期、ぼくはまさにその状況に陥りました。

さぁそうなるとどうするかというと、休み明け最初の一週間で色んな教室をまわり、取れそうな授業を探しまくるという非常に面倒くさいことをしないといけません。

今までは運がよかったのか、長期休暇中の選課をちゃんとやってたのか、こういう状況に陥ったことがなかったので、もうしんどいしんどい、いつまで経っても緊張しっぱなしで一週間が終わらない、そんな状態になりました。一時は履修登録のせいで4年ストレート卒業できなくなりそうになったので…。今回の選課もちゃんとやったつもりなんだけどな…。

しかも今学期に関して言えば、割と取りやすかったはずの必修の一般教養ですら一つも抽選に引っかからず、ダメ元で教室に直接いっても人が溢れかえっていて、なんというかお手上げ状態。1年生の時はこんなひどくなかった気がするんですけどね。

こうなる原因は開いている授業が少ないというより、根本的に大学の教室のキャパシティーが学生数に見合ってないということなんですよね。

うちの大学は一応学生数1万人超えてるんですが、それに対して教室が高校の教室+αぐらいの大きさしかない教室が結構多くあり、その結果一つあたりの講義の履修可能人数がすごく少ない、結果抽選に漏れまくると何も取れなくなるっていう負の連鎖が起こるわけです。

国立大学のなかでも特にお金がないという話のうちの大学、校舎も全体的にかなり古い建物が多いんですが、ぼくら外国人学生をバンバン取ったりして生徒を増やすんだったら、もうちょっと教室どうにかしてくれないかなと思います。台湾も徐々に少子化進んでるし、難しいか。

 

最後に台湾らしい写真でも貼って、今日はここらへんで。

場所はいえないけどここで久々に食べた焢肉飯が普通においしかった。

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Hsiao-Jen.